Rudo's Hat Hut

Stardust Alone のボーカリストであり作曲家、流堂エスの「Hat Hut」へようこそ。

時間旅行への憧れと「Secret Hotel ~危険なふたり~」

 

私は常に時間旅行をしてみたいという願望がある。1週間くらい1983年〜1985年あたりを旅してみたい。まずは大阪球場とかエキスポランド天王寺屋上遊園地など、今は存在しないスポットを見学しながら、街中に漂う80sな哀愁を感じてみよう。車道を走る車にも、食べ物を包む紙にも、人そのものにも、時代特有の香りがついている...これを私の身体で感じてみたいのである。

しかしここは「ドラえもん」の世界ではないし、そんなBTFみたいな事を行うのは不可能である。そのため私は擬似的な時間旅行をやってやろうと思い、現存する80sの香りを自分の鼻で匂うためのミニ・ツアーを考えた...いや、待てよ...この様子をMVとして撮影すれば一曲素晴らしい作品が完成するのでは。

芸術家の血が騒いだ。というわけで、私は二人組音楽ユニット The Forest Meeting の新曲として、まずは80s後期風の楽曲「Secret Hotel 〜危険なふたり〜」を完成させた。メンバーの松尾氏によるキーボードソロの力もあり、昭和後期・平成初期なサウンドを表現するという目標はきちんと達成された。

さあ、ここからが楽しい。時代設定を1989年と定め、その時代にあってもおかしくはないものを映し、その時代にあってはならないものを画面に映らぬよう排除しながら撮影を進める。場所は恵美須町〜新世界あたりの通路や、天王寺茶店スワン、浜寺公園なんかを使い、公衆電話で電話するシーンやゲームセンターで遊ぶシーン(ちゃんとアウトランアフターバーナー等、80sのACゲームを採用)などを収穫。これにVHS味のあるエフェクトをかけ、比率を4 : 3にカットする事で、さっき撮影したものはレトロな香りを帯びてくれた。仕上げとして家にあるブラウン管テレビ(Sound comes out のメンバーであり従兄弟の実家から頂いた)に歌唱映像を映せば完成である。まるでザ・ベストテン(放送終了年であるが)にTFMが、スポットライト的な感じで出演したみたいにできた。映像は最高だ!1989年に時間旅行した!

このMVは独自で撮影・編集したものであるため、業者に頼めばもっとリアルに古めかしい映像を制作できるのだろうが、それはもうちょいだけ先の未来のお楽しみにしておく。未来は嫌でも来る。次こんな事をやるときは、もっと全力でタイムスリップしてやりたいのだ。

 

・The Forest Meeting「Secret Hotel ~危険なふたり~」(2024)

南海電鉄がちょうどこの時期に、80年代に存在していた銀メッキ塗装の車両を走らせており、それを収録できたのは良かった。冒頭で演奏してるのはスタアロの「サルミアッキ」だが、今思えばこの冒頭のシーン要らんかったな...

https://m.youtube.com/watch?v=GIylBrPrq3g

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